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虫歯予防/小児歯科専門医Pediatric dentistry

虫歯予防

むし歯を早期に発見して治療を受けることは、大変重要な事と考えられます。しかし、たとえ軽微な治療であっても歯科治療は決して快適なものではありません。
もし、むし歯ができなかったら、あのガリガリ削る歯科治療を受けずにすむのなら、どんなに良いことでしょうか。歯に限らず体全体についても、最近では健康の重要性が改めて認識されてきています。

病気になってからの治療を受けるのではなくて、病気にならないように予防することの重要性についてもう一度、考え直す必要があるのではないでしょうか。

歯磨きをすればムシ歯はなくなる?

むし歯予防の重要性は30年以上昔から言われ続けており、歯磨きをして甘い物をあまり食べないようにするというむし歯予防の常識は知らない人はいないと思います。 そして、歯磨きを全くしない人はまずいないでしょうし、甘い物の食べ方もそこそこ注意しているはずにもかかわらず、現在の日本の5才児で80%の人がむし歯になっています。

高校生では94%の人がむし歯になっています。全く悲惨としか言いようがない状況ではないでしょうか。
従来より言われている歯磨きして甘い物をあまり食べないというむし歯予防の常識では、むし歯予防の現実は不可能と言えるのではないでしょうか。

スウェーデンでのムシ歯ゼロの実施

スウェーデンにおいても20年前までは、現在の日本と同様に学童の高いう蝕罹患率が大きな問題となっていました。そこでアクセルソン博士を中心とする人々が、徹底的な免疫学的調査に基づき効果的な予防プログラムを思案し、急激なう蝕罹患率の減少を現実的なものとしました。

この予防プログラムの成果により、むし歯の発生は約1/15に抑えられ、20才に成人する人の人口の約80%がむし歯ゼロを実現しています。
すでにスウェーデンにおいては、むし歯ができるのがあたりまえではなく、むし歯が1本もできないむし歯ゼロがあたりまえになっています。

予防歯科

このようなすばらしい成果を現実のものとした予防プログラムは、いったいどういうプログラムなのか、以下に紹介いたします。

  1. フッ素の使用

    フッ素を毎日使用することにより、虫歯の発生は約1/2に減少します。フッ素入り歯磨き材を歯ブラシに付けて歯を磨くことにより、全ての歯にフッ素を作用させることができます。

  2. 定期的な専門家による歯磨き指導

    歯磨きだけではむし歯予防は不可能ですが、むし歯ゼロ実施のためには歯がきれいに磨けていることは、やはり重要なことです。実際に歯磨き始動を受けたことのある人は理解できると思いますが、きれいに磨いているつもりでも、意外に汚れは残っているものです。
    また、その人の磨き癖もあり、定期的に歯磨きの点検を受ける必要があります。

  3. 定期的なプロフェッショナル・メカニカルトゥース・クリーニング(PMTC)

    歯磨きの始動だけでなく、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)を受けることもこの予防プログラムの重要な点です。歯科医師や歯科衛生士等の専門家により(プロフェッショナル)エバプロフェンやエバコントラという特別の機械とフッ素のペーストを使用し(メカニカル)口腔内全ての歯を完全にきれいに磨く(トゥース・クリーニング)ことがPMTCとおわれる治療です。約30分の治療で痛くなく、むしろ治療後は口の中に清涼感が得られます。

  4. シーラントの実施

    歯の咬む面には無数の溝が走っています。この溝が深い場合には歯ブラシでは中まできれいに磨くことが困難なため非常にむし歯になり易く、崩出してすぐにむし歯になってしまう場合もあります。このようなことを防ぐ為に、歯の溝を埋める治療があります。
    シーラントと言って歯を削ることなく歯の溝だけを埋める治療です。

  5. 高濃度のフッ素の塗布

    前途の1~3を実施していても尚かつ、むし歯ができる場合もあります。
    う蝕活動性(むし歯になり易さ)には個人差があります。1~3を実施してもまだう蝕活動性を低下させられない場合には定期的に高濃度のフッ素を塗布することにより歯を保護します。

  6. カリエスリスク検査

    唾液の検査をして、むし歯の危険度を調べます。個人のむし歯のリスクを知り、より的確な予防対策をしていきます。

メインテナンス(定期健診・定期的なプロフェッショナルケア)

予防のための定期的な健診の内容は2~5の全ての内容を含む総合的な健診です。

予防健診の回数時期はその人のう蝕活動性や処置内容により異なります。
時期は2ヶ月~4ヶ月毎となり、歯科医師の指示により決定されます。

予防には保険は使用できません

カリエスフリーをほぼ実現しつつあるスウェーデンにおいては、1年間に一人の子供に対して200ドル(約27,000円)が予防プログラムの為に支払われています。
そして、20才以下の全ての子供達は定期的に2ヶ月〜4ヶ月毎に予防処置をうけています。そして、それらの予防処置に対する年間200ドルの費用は国が全額負担しており、自己負担は一切ありません。
日本においては、いわゆる健康保険では予防に関しては給付外、すなわち保険が使用できませんので、予防に関する費用は、受療者負担となります。

しかし病気になってから、健康という何物にも代え難い、お金では決して買うことのできないものを失ってから、それを償うために治療費を支払うことと、健康を守り健康を維持するために、予防健診を定期的に受診することと、どちらが重要であり、また効果的でしょうか。

小児歯科専門医

小児歯科専門医とは

日本小児歯科学会が一定の基準以上の経験と高度な専門的知識と治療技術、社旗的責任をもった小児歯科医に対して学会が認定した制度です。

小児歯科医の役割は子供さんの成長に合わせ大人になるまでの間、子供さんの心身の発達に合わせた対応をしながらお口の健康管理をしていく事なのです。

かかりつけ小児歯科医をもち、
メインテナンスを受ける事の大切さ

年齢とともに成長し発達してく子供さんの治療は大人の治療とは異なります。

子供さんが大人になったときのことまでを考えて、丈夫な乳歯、カリエスフリー(虫歯のない)の永久歯を育てる事はもちろん、きれいな歯並びや健全な咬み合せを育成していくことも重要な事と考えます。
したがって治療が終了したあとも継続的にメインテナンスを受けて頂く事が大切です。それにより将来おこる歯のトラブルの予防と子供さんの成長に合わせた定期管理が可能となります。

美しい永久歯は大きな財産

虫歯や歯周病のない歯並びや咬み合せのきれいな永久歯列(大人の歯)はお子さんへの一番の財産です。
当院は、来院された時から治療、メインテナンスを通して”健康を守り育てる”ことを実践しております。

きれいな歯並び
噛み合わせの育成

  • 虫歯や歯周病のないきれいな歯並び、咬み合せを育成する事が当院のポリシーです。

  • 幼児期からう蝕などの予防管理をしカリエスフリー(虫歯無し)を達成しても歯並びや咬み合せが良くなかったら片手落ちと考えます。
    当院では適切な時期に矯正治療の御提案を致します。

0238-42-5152